学校通学路の早急な安全対策を

6月一般質問

小中学生が登下校と日常生活道路としても使用する学校通学路の危険箇所への対応が遅く、危険な通学路対策が進んでいないことが多くの保護者から寄せられています。迅速な対応に向けた取り組みに繋がるよう、質問を行いました。

2021年千葉県八街市で、トラックによる事故で下校途中の児童5人が死傷しました。この場所は、以前にも同じような事故が発生し、保護者から何度も危険な通学路として安全対策が求められていました。

掲載している写真の箇所は、中央林間のある通学路で、保護者や地域の方が、長年にわたって保護者が必要だと訴え続けている場所です。昨年6月1日に学校から教育委員会へ提出された改善要望は、横断歩道の塗りなおしと信号機設置でした。しかし、今年の5月の時点では、写真の様に横断歩道の塗り直しが行われていません。交通量が多い道路を横断するのですが、かなりのスピードで走行する車も多く、顔を乗り出さないと車の往来が見えない状態で、危険な箇所です。登校時は、保護者や地域の方々の自主的な旗振りによって、子ども達の安全が保たれている状態です。

毎年、各学校は、保護者、教員、地域の方と合同で危険箇所を点検し、改善要望も添えて教育委員会へ提出します。昨年は、各学校から5月~11月の間に要望書が提出されましたが、実際に対策を行う課(道路安全課等)に届けられたのは、1月末でした。その為、具体的な工事等が行われていくのは、4月以降になっています。

現在の課題として、

1.教育委員会は、全ての学校の要望書が届くまで待ってから対応する課へ回している為、かなりの時間を要している。

2.毎年各学校から上がってくる要望書の情報を積み上げて管理できていない。(例えば、毎年危険箇所として改善要望が出されている箇所はあるのか、ないのか、の把握もできていません。各学校で、過去にどこが危険箇所として挙げられているか、全体像を把握できていません)

3.危険箇所の可視化が行われていない

4.要望書に対して、どのような対応がされたのか、されなかったのか、学校に回答されていない(HPで回答しているとのことだが、昨年の結果は、今年6月、市のHPにアップされましたが、その内容は、どこの課に回したか、ということだけです)

5.PDCAサイクルが取られていない(危険箇所に対して行われた対応が、改善につながったのか等の検証が行われていない)大和市 通学路交通安全プログラムの中で、PDCAサイクルで交通安全対策の改善と充実を図っていくとされていますが、行われていない状態です。

以上から、

1.各学校から要望書が上がってきたら早急に対応する課へ回すこと(1校ずつ)

2.他の自治体で導入が進む教育機関向けの通学路安全支援システム等、ICTの利用により、各学校の危険箇所とその対応を地図上で可視化し、把握すること、また情報の更新や蓄積もできる

3.年度内に各学校へ、対応内容を回答すること(学校や地域で取り組まなくてはいけない内容も多いため)

4.PDCAサイクルによる交通安全対策の改善と充実

5.道路整備や信号機設置などのハード面に対する対応は時間と予算を要するため、交通指導員の配置等ソフト面で対応することも考慮すること

を要望しました。

対策が進まない間に児童生徒が事故にあうかもしれません。八街市のような事故が大和市で起こることの内容、子ども達の安心安全のために、必要な予算の確保と関係機関の連携による迅速な対応を行ってほしいと強く思います。

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