子どもの免疫を脅かす有害化学物質 イソシアネート!

花粉よりも小さい マイクロカプセルって何?

2月2日、香害プロジェクト主催で、かくたこども&アレルギークリニックの院長 角田和彦氏による香害学習会が行われました。

環境中の化学物質は、粘膜や皮膚の生涯、神経系の異常など様々な病気と関わっています。中でも人工香料は、アレルギーの誘発や気道の過敏性を悪化させ、子どもへは、神経系の発達や味覚の発達異常の可能性も指摘されています。

世界的には、香料成分の開示を行う企業が増え、「無香料方針」先進国のカナダをはじめとして、公共的な場所での無香料の実施や呼びかけが進んでいます。一方、日本では、香料成分の開示はされておらず、2018年より意見書提出や香料についてのポスターなどが作成され掲示する市が少しづつ出てきているといった状態です。

大和市では、2019年に香害のポスターが新しくなり、公共施設や市内小中学校で掲示されています。また、化学物質過敏症などについて、市のHPからも情報を得ることができるようになっています。

大和市の香害ポスター

香料などの化学物質の中でも、特に問題となっているのが、有害なイソシアネートが揮発するマイクロカプセルです。このマイクロカプセルは、香料の効果を長続きさせるための樹脂性カプセル で、たたいたりこすったりするとカプセルが壊れて中の香料が飛び散り、イソシアネートも揮発して空気中に漂います。

スギ花粉の大きさは50ミクロンに対し、マイクロカプセルは、3ミクロン~30ミクロン位のものが使われています。

このマイクロカプセルは、キャップ1杯の柔軟剤の中に、1億個以上含まれており、8割は下水に流れ洗濯物を干すと、衣類の乾燥と共に周囲に飛沫、乾燥後は衣類に固着して洗っても取れなくなります。

文書1のサムネイル

マイクロカプセルが破裂する前(左)と 破裂後(右)

マイクロカプセルが破裂して揮発する有害なイソシアネートによる環境汚染は、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の症状を悪化させる可能性があり、発がん性も指摘されています。

人々、特に子ども達から化学物質から守るためには、先ずその危険性を知り避けることが必要です。より多くの人が危険性を理解し、避ける行動がとれるよう、発信していきます。