「放射能からの身の守り方」守田敏也さんの学習会を開催しました。
12月7日19時という遅い時間でしたが、鶴間コミセンにて「放射能からの身の守り方」守田敏也さんの学習会を、生活クラブ大和コモンズとの共催で、ハイブリットで開催しました。オンライン併用だったことにより、大和市以外の方の参加も募ることができました。
丁度この日、島根原発2号機が再稼働しました。これで、再稼働済みの原発は14基*となりました。福島原発事故後に、日本の原発は止まると信じていた私にとっては、「あぁ、また1基動き始めた」と気持ちが沈んでいました。
*東北電力:女川原発2号機、関西電力:美浜原発3号機・大飯原発3・4号機・高浜原発1~4号機、四国電力:伊方原発3号機、九州電力:玄海原発3・4号機・川内原発1・2号機+中国電力:島根原発2号機
3.11から13年が過ぎ、政府は新たな原発開発も掲げました。更には、第7次エネルギー基本計画に、原発新設の費用を電気料金に上乗せし国民負担を強いる仕組みまで検討されています。本当に電力需給のために原発は必要なのか、水、土壌、私たちを取り巻く環境そして人体への影響について考えていく機会とするために、守田敏也さんをお呼びしての学習会を企画しました。
「皆さん!私たちは自信を持ちましょう!」これが守田さんの第一声でした。3.11まではどんなに反対運動をしても止められないばかりか、54基もあった原発が、3.11を機に日本は原発事故から2年間も原発の稼働0で電力を賄えたこと、現在も原発による電力自給率は全体の5%弱、でも経済には全く影響ない。これは原発反対へ民意が大きく動いたからであり、行動で示した結果だということ。民意の力は凄い。ビキニ環礁での水爆実験禁止署名は杉並区の魚屋さん婦人会からはじまり、それがノーベル平和賞を今年受賞した「日本原水爆被害者団体協議会」の設立に繋がったと教わりました。
政府が今後建設を計画している革新軽水炉、高速炉、小型高速炉、核融合などの原発がどのようなものであるのか、どんな問題があるのか海外の事例も交え説明してもらいました。しかし、どんな型であれ、稼働すれば必ず被爆者(少量であれ)を生み続けるということ、核燃料は増え続け使用済み燃料が有害低下するまでに約10万年かかることから今の電力の為に負担を後世にまで残すということ、地震大国である日本のどこにも安全な場所はないこと、以上からも原発は止めるべきです。そのためには毎年大量に捨てられている再生可能エネルギーで賄える体制を構築していくことが必要です。
放射能を知って恐れ、原発をとめていくためにみんなで声をあげていく事の大切さを実感した時間(とき)でした。福島原発事故から13年だって新たに分かった事実もあるというくらい、事故後の処理は全く進んでいません。放射能の影響も過小評価されています。何を恐れ、情報を得ながらどう備え、何を求めていくのかという事を、多くの人と一緒に考え行動していきたいと思います。民衆の力は凄い!
この記事を読んでくださった皆様は、ぜひ守田さんのお話を聞いてみてください。
YouTubeで見られます→もりもりチャンネルと検索!