奥間政則氏の学習会開催

3月19日、3月24日の2日間、桜ヶ丘学習センターにて奥間政則氏の学習会「国策で行われた二つの差別 ハンセン病問題と沖縄の基地問題」を開催しました。

中学生から高齢者まで様々な年齢層、また元教員の方等様々な職業の方に参加していただきました。奥間氏の学習会を大和市で開催するのは、一昨年末以来で今回が2回目となります。

私は大和市内で、様々な年齢層の方と日本の歴史の学び直しのグループを主催しています。その講座の講師の方を通じて沖縄市在住の奥間氏と出会い、関東来訪に合わせて今回も学習会を企画させていただきました。

奥間氏は添付しているチラシの紹介にあるように、ご両親がハンセン病であったという経験と、土木技術者という専門家の視点で沖縄の基地問題をドローン撮影による現場の状況と様々なデータを分析しながら沖縄で行動し、多くの人に伝える講演活動を全国でされています。

2時間半の中で、ハンセン病による様々な差別、沖縄の状況、土地規正法問題、PFAS問題(有機フッ素化合物の総称。自然界で分解しにくく永遠の化学物質ともいわれている。人への毒性や発がん性も指摘されており、国際条約で廃絶や使用制限されている。基地周辺の河川、地下水、土壌などから高濃度に検出されており、因果関係も指摘されている)など、盛りだくさんの内容を様々なデータを基に話していただきました。中学生や高校生からは、情報が盛り沢山ありすぎて難しかった、という声もありました。これを機に、「分からない!」ことを、少しずつ学習していく会があってもいいのではと思っています。

基地問題は、第二の基地県である神奈川に住んでいる私達には、他人ごとではありません。特に現在、土地規正法の基に、全国約600近くの施設の周囲1キロや国境離島の区域が「注視区域」や「特別注視区域」に指定され、土地利用の規制や調査のために必要であれば区域内の住民とその関係者の氏名や住所などの提供を求めることができる、ということが可能となりました。厚木基地周辺の住民への周知はどの様に行うのか注視していく必要があります。

講座後には様々な質問もあり、その度に追加のデータ資料などを基に答えて頂き、もりもりの3時間でした。

岸田首相は、4月7日に公開された米国CNN放送とのインタビューで、「ロシアのウクライナ侵攻や継続している中東情勢、東アジア情勢を目の当たりにしている今、我々は歴史的な転換点を迎えている。」「今回の訪米を通じて日米協力をさらに進化させる姿勢を世界に示すことが重要だ」話しています。10日の会談後に発表される合意事項を盛り込んだ共同声明の内容を注視したいと思います。

講座中の奥間氏

学習会の様子

奥間氏学習会チラシのサムネイル

学習会チラシ