大和市長のパワハラ問題について 大和市議会の取り組み
5月7日の神奈川新聞社会面に「大和市元副市長が証言 市長パワハラで辞職」という見出しの記事が載りました。臨時議会の当日であり、議案の一つが新副市長の選任もあったことから、市議会でも大きな問題として、市議会の対応について話し合われました。
記事の内容は、大和市副市長だった金子勝氏が、4月に任期満了途中で辞職したのは、大和市長の職員へのパワーハラスメント的な言動が改まらないことによる抗議の意思を込めた辞職であるというものです。金子氏は新聞社の取材に対し、「自分のいう事を聞かないと交代させる」という市長の発言や、理不尽な理由での叱責、職員へのパワハラ的な行為が続いており、精神的な不調を訴える職員の存在についても述べています。
5月7日の本議会で新副市長の人事が上程された際、議員から市長に対し、新聞記事の内容を含めた上で、元副市長辞職の経緯についての質問がありました。しかし、答弁に立ったのは、市長ではなく総務部長であり、職員のパワハラに対し相談があった場合は対応していること、副市長の進言に対してもそのような事実はないと答えました。記事の内容とは全く反対の内容です。
ハラスメントは相手の人格や尊厳を侵害する人権問題です。また、働く権利を侵害する労働問題でもあります。元副市長の発言通り、パワハラによって精神的な苦痛を抱いている職員がいるのであれば、これは大きな問題です。
二元代表制の一翼を担う市議会として、この問題に対し早急に対応していくべきです。事実確認を行っていく必要があります。5月7日の議会運営委員会では、今月中に臨時の議会運営員会が開かれ、この問題にどのように対応していくかを話し合っていくことが、全会派一致で決定しました。多くの市民も、この問題に対して真相の究明が行われていることを望んでいると思います。また、市役所の職員が、自由に意見の言える環境でなければ、ひいては市民サービスの低下にもつながります。
市議会として、真相の究明に対しての具体的な取り組みを早急に行うべきです。また、このような事態が起こらないための対策についても、話し合う必要性を感じています。ハラスメント防止条例などの制定もその一つと考えています。市民への説明責任を果たす意味でも、全力で、この問題に取り組んでいきます。