トブロ(ともに)ツアーに参加しました。

 

2月15日、川崎朝鮮初級学校で開催された、トブロツアーに参加しました。天気は快晴。寒さも和らぎ、ツアー日和となりました。

トブロツアーとは、神奈川県で行われる朝鮮学校交流ツアーの通称で、正式名称は「かながわの朝鮮学校交流ツアー」で、出会う(マンナミョ)・学ぶ(ペウミョ)ともに(トブロ)を理念としています。

私にとっては3回目の参加となりましたが、川崎の朝鮮初級学校を訪れるのは初めてでした。昨年8月に新築された新校舎は、大きな窓が沢山あり、開放的でとても明るい素敵な校舎でした。教室も開放的で、学年を越えた交流がしやすく、まさに私が理想としているような環境で学んでいる子ども達の学習風景を、授業参観という形で見学することができました。

小学校6年生は算数の授業で、私は(生徒たちの後ろで勝手に)生徒になって参加していました。距離と時間の文章題を、先ず図式化して表すなど学び方も面白い。しかし、こんな難しい問題していたかな、と1人で驚いたり、難しい分からない!と焦ったりしていました。

次に体育館へ移動した後、先ずは川崎朝鮮初級学校の校長先生他の講演があり、朝鮮学校の歴史についてとても分かりやすく、写真も交えながら学びました。(この講演があったからこそ、午後の演劇をより理解することができました。)

生徒たちの素敵な舞踊や歌、合奏には聞き入りました。歌も合奏が美しく、とても小学生とは思えない完成度。

お昼のオモニのスープは、「美味しい!うーん辛い!」隣からも「今までで一番辛いかも!でも美味しい!」との声が聞こえてきていました。納得。身体も心も温まりました。

韓大生による演劇「約束」…1990年制作された作品で、以来ずっと毎年上演されていますが、今回初めて日本語での上演ということでした。「朝鮮学校閉鎖令」が施行された1949年を舞台にしています。1990年の女子高校生が1949年当時の学校を体験する物語。1949年と1990年、更には現在。それぞれの時代の状況を知ることで、対比して考え、どうあればいいのかについて考える、そんな時間となりました。「チマチョゴリ通学」私が1990年頃、大阪に在住していたころは、普通に電車で見ていた風景でした。今はそれが当たり前の風景ではない。それは何故なのでしょうか。

グループディスカッションは、朝鮮学校の大学生や高校生と、色々な想いをもって参加した大人とが意見を出し合いました。対面で自分の想いを口に出して表現することは大切だなと改めて感じました。

先ずはお互いを知り、対話して、理解すること。そして、お互いを認め合うことが必要だと強く感じます。日本に生まれ、育っている子ども達が大人の勝手な取り決めによって差別されている。教育を受ける権利が等しく保障されていないことは、在日朝鮮人の問題ではなく、日本人に問われている問題です。この事実を先ずはきちんと受け止め、次の行動に移していくことが、私達大人の責任です。来年は、より多くの人に声をかけたい、また多くの若者にも参加を促したいと思います。